2020/09/24 10:02
皆さん、『ローライダー』をご存知でしょうか?
ローライダーとは、自動車を特徴のある形状に改造した車両または、その運転手のことを言います。
今回はその『ローライダーカルチャー』を深掘りしていこうと思います。
〈ローライダーの特徴〉
ローライダーカルチャーは、ストリートから自然発生的に誕生した文化であり、明確な定義などは存在しないのですが、代表的な特徴をご紹介します。
ローライダーは、その名の通り「車高の低い車を使う者」ということからそう呼ばれるようになりました。
ローライダーで最も特徴的といえるカスタムは、独自の油圧式車高調整システム(ハイドロ)を搭載していることです。このサスペンションを急速に上下させることで、「ポッピング」という車体を飛び跳ねさせる動作が可能です。
よく車体が飛び跳ねているシーンをHIP-HOPのMVなどで見かけますが、あれはれっきとしたローライダーカスタムと言えるでしょう。
〈歴史・背景〉
ローライダーの発祥は、1950年代のアメリカ西海岸です。そこのイーストロサンゼルスに住む、「チカーノ」から始まったカルチャーと言われています。
「チカーノ」とは、「メキシコ系アメリカ人」のことを指す言葉です。もともとは、差別用語として用いられた言葉ですが、差別の逆境に打ち勝つためアイデンティティを示す言葉に変わっていき、チカーノ独自のローライダー・音楽・アートなどの文化を築きあげました。
現在では、チカーノであることの誇りや強い団結意識・社会意識を持つようなポジティブな言葉として用いられます。
1950年代当時、チカーノはアメリカに合法的に移民をしていたものが少なく、新車を買うことができず、中古車を購入していました。
その中古車を新車に負けないくらいの美しさ、豪華さを持たせようとカスタムしたのがローライダーの始まりと言われています。
また、同年代に白人の間で流行していた「ホットロッドカスタム」に対抗するスタイルであったとも言われています。
〈日本のローライダーカルチャー〉
現在、ローライダーは世界中に広がり、日本でもローライダーを尊敬したカルチャーが認識されています。
日本では、細かい時期ははっきりしていませんが、1980年代にはすでにローライダーがカスタムカルチャーとして広まっていまいした。
1980年代末~1990年代初頭にかけてブームになると、様々なカスタマイザーが流れてきて、日本独自のカスタムがみられるようになりました。
たまに渋谷などでローライダーが走っているのを見かけるので、ぜひ目を向けてみてください。
〈Futtyconnection 999T〉
今回は、Tシャツのデザインにして表現している「ローライダーカルチャー」について紹介しました。
Futtyconnectionは、あらゆる年代、カルチャー、マインドの良さを発信していきます。
そして、皆さんとそれを共有し、最高のコミュニティを作っていきたいと思っています。
ご質問などございましたらぜひお気軽にお声掛けください。